海洋散骨の方法

海洋散骨の方法とは?後悔しないために知っておきたい3つのやり方とその違い

近年、自然回帰や宗教にとらわれない新しい供養のかたちとして注目されているのが「海洋散骨」です。しかしながら、いざ海洋散骨を検討しようとしても、「どのような方法があるのか」「どの方法を選べば後悔しないのか」など、わからないことばかりではないでしょうか。
本記事では、はじめて海洋散骨を検討される方に向けて、代表的な3つの海洋散骨の方法と、それぞれの特徴や注意点について詳しく解説いたします。
また、私たち「海洋散骨会」が実際に行っている安心・安全な散骨方法についてもご紹介し、失敗しない海洋散骨の選び方をお伝えします。

1. 海洋散骨の方法は主に3種類あります

まず、海洋散骨にはいくつかの方法が存在しますが、大きく分けると以下の3つに分類されます。
• 【1】船の上から直接撒く方法
• 【2】水に溶ける素材を用いて投下する方法
• 【3】水面近くからそっと流す方法(当会推奨)
それぞれの方法にはメリットとリスクがあります。以下に詳しくご説明いたします。

2. 粉骨を船から直接撒く方法のリスクとは?


これは同業他社の一部で行われている方法で、船の甲板上から直接粉骨した遺骨を撒くというやり方です。
一見、シンプルで時間もかからないように見えるかもしれませんが、実は非常にリスクの高い方法です。

● 想定外の風で遺骨が自分にかかることも…

粉骨されたご遺骨は非常に細かい粉末状になっており、風の影響を受けやすい性質があります。そのため、突然の突風により、ご遺族の服や顔に粉骨がかかってしまう事故が報告されています。
このような事態は、たとえ本人にとっては大切な供養の場でも、周囲の人々から見れば「不適切な行為」にも映りかねません。
また、「遺骨を撒いた瞬間に自分の手や体に戻ってきてしまう」という状況は、ご遺族の心に深い傷を残すことにもつながります。
私たちはこのようなリスクを避けるためにも、この方法は推奨しておりません。

3. 水に溶ける紙に包んで投げて投下する方法の課題

次に、「水に溶ける紙袋」や「環境に優しい素材」に包み、遺骨をそのまま水面に投下するという方法があります。
一見、環境にも配慮されたスマートなやり方に思えますが、ここにも見落とされがちな問題があります。

● 沈んでしまう=散骨した実感がない

この方法では、遺骨が入った紙袋がそのまま沈んでいくため、「本当に散骨したのだろうか」という疑念が残る方も多いのです。
多くのご遺族にとって「手を合わせるように見送りたい」「自分の手で最後に送り出したい」という気持ちが強くありますが、この方法ではそれが叶いません。
さらに、海の中へ沈んでいく様子が見えにくいため、心の整理がつかないまま終わってしまったという声も聞かれます。

4. 私たちが推奨する“本当の見送り”とは?

「海洋散骨会」では、上記のようなリスクや違和感をできる限り排除し、ご遺族の気持ちに寄り添った散骨方法を大切にしています。
私たちが実施している方法は、水面近くで手元から丁寧にご自身の手で散骨していただくスタイルです。

● 小型船舶による少人数制でのご案内

私たちは、約7メートルの小型船舶を使用し、少人数での海洋散骨を専門としています。プライベートな空間で、静かな海の上で、心から故人をお見送りできる環境をご提供しています。

● 実際の散骨の流れ

1. 散骨ポイント(東京湾内3か所)へご案内
2. 船のへりに手を伸ばし、水面近くまで手を下げる
3. 粉骨したご遺骨を、手のひらからそっと海へ送る
4. 花びらを浮かべ、お見送り
5. 最後にご希望があれば献酒・黙祷など花びらを浮かべ、お見送りをおすすめします
この方法であれば、自分の手で故人を見送ったという確かな実感が得られると、多くのご遺族からご満足のお声をいただいております。

5. 「気持ちの整理」を大切にする散骨

散骨は単なる手続きではなく、ご遺族が故人と向き合い、心を整理するための大切な儀式です。
そのため、私たちは形式よりも「心の納得」を重視しています。
• なぜこの方法を選んだのか
• どんな気持ちでお見送りしたいのか
• 本当にこの方法でよかったのか
こうした気持ちをしっかりと受け止められるよう、事前のご説明会や個別相談も随時行っております。
6. 後悔しないために知っておいてほしいこと
海洋散骨は一度きりの大切な儀式です。だからこそ、「あとから後悔したくない」と思う方が大半でしょう。
そのためには、方法の違いをしっかり理解し、自分たちに合ったスタイルを選ぶことが大切です。
私たち「海洋散骨会」は、常にその想いを大切にしながら、真心をこめてご案内しております。

7. まとめ|あなたに合った海洋散骨の方法を選ぶために

「海洋散骨の方法」は複数ありますが、すべての方法が誰にとっても適しているわけではありません。
以下が本記事のまとめです。
• 船から直接撒く方法は風のリスクがあり非推奨
• 水溶紙に包む方法は視覚的な実感に欠けることも
• 手元から水面近くでそっとお見送りする方法が最も実感が得られる
• 小型船舶による少人数制なら、故人と静かに向き合える
• 散骨は「心の整理」と「納得」が最も大切
初めて海洋散骨を検討される方にとって、不安や疑問はつきものです。どうぞご遠慮なく、私たちにご相談ください。

記事作成:海洋散骨会

2025年07月23日